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言語聴覚士の資格・国家試験

言語聴覚士は1999年に初めての国家試験が実施された資格であり、医療関係の審問職の中でもかなり新しい資格となっています。
言語聴覚士になるためには国家試験を受験し合格することが必要となります。
言語聴覚士の試験は年間1回2月に開催されています。


■試験科目および試験方法
試験科目としては、基礎医学、臨床医学、臨床歯科医学、音声・言語・聴覚医学、心理学、音声・言語学、社会福祉・教育、言語聴覚障害学総論、失語・高次脳機能障害学、言語発達障害学、発声発語・嚥えん下障害学及び聴覚障害学など多岐にわたり基本的に筆記試験で実施されることになります。試験の内容は5肢択一式の筆記試験で、午前中100問、午後100問の計200問が出題されます。合格基準は例年120点以上となっています。

■試験実施地
試験の実施地は、北海道、東京都、愛知県、大阪府、広島県及び福岡県となっています。

■受験資格について
この資格を受験しようとする場合、高校卒業後、文部科学大臣が指定する大学(4年制もしくは3年制短大)、または、厚生労働大臣が指定する言語聴覚士養成所(3年ないし4年制の専修学校)に入学し、必要な知識と技能を修得し、卒業する必要があります。つまり独学では受験資格が得られないことになるのです。既に一般の4 年制大学を卒業した場合は、専修学校(2年制)で必要な知識と技能を修得することが義務付けられています。外国の大学などで言語聴覚士に関する学業を修めた場合は、厚生労働大臣の審査・認定を受けることで受験資格が得られますので、厚生労働省に確認をすることが重要となります。

このように国家資格取得のための受験資格を得るためのルートは予想以上に複雑化してわかりにくくなっていますが、現実的にこの資格を取得するための進路としては、
①高校を卒業後、国が指定した養成校で3年以上学び、必要課程を修了するというのがオーソドックスな方法となります。 ②また、短期大学以外の大学で指定された必要科目を修了し、書類審査を経て認定を受ける方法もあります。
③ただし、こうした指定の大学で勉強をしてこなかった場合には、一般の4年制大学を卒業後、改めて養成校で2年以上学び、必要課程を修了することが必要となるわけです。したがって無駄な時間を過ごさないためにも、高校卒業段階でこの資格を取ることを決心してそれにもっとも最短で臨める進路に進むことが重要となってくるわけです。

■合格率
全体の合格率は60%台と低く、合格者数も年間で1500名弱と理学療法士や作業療法士などと比べますとかなり限定的な合格者数になっていることがわかります。但し新卒の学生を対象にした場合には合格率は常に80%以上となっていますので、既卒の受験者の合格率がかなり低いことがわかります。

■養成校での学習領域について
言語聴覚士の養成校(専門学校や大学)では、コミュニケーション障害の病態や医学的処置といった医学的な知識をはじめとして、人間の心の働きを理解するための心理学や認知科学、ことばや音声のしくみについての言語学や音声学、社会福祉や教育についての科目について幅広く学習することになります。基礎分野は、いわゆる一般教養科目と呼ばれるもので、視野を深め、幅広い教養を身につけるためのもので、人文科学や社会科学、外国語などの分野についても学びます。 専門基礎分野では言語聴覚障害学の基礎を学習します。基礎医学や臨床医学、臨床歯科学といった科目や心理学や言語学、音声学の他、社会保障制度の知識を得るために社会福祉・教育について幅広く学習することとなります。さらに専門分野においては、言語聴覚障害を中心に専門知識を習得することとなります。失語・高次脳機能障害や言語発達障害、発声発語障害、摂食・嚥下障害、聴覚障害といったものについて、その原因や症状、治療法の理論や技術といったものを学び、実習も行われることとなります。3年制度の場合は最終学年において臨床実習を中心に学ぶことになり3年間ないし4年間しっかり学ぶことが用意されている状況です。こうしてその受講内容をみてみますと、この資格を目指すのであれば専門の養成校を選択することが非常に間違いのない進路選択になることがわかりま

■今後ますます需要の増える医療系資格職のひとつ
理学療法士や作業療法士と並ぶ職種となっているのが言語聴覚士ですが、体の障害を取り除くのももちろん重要ですが、しゃべることができないとか聴くことができない、さらに食べることができないというのは人にとってもっとも切実な問題になりますから、今後言語聴覚士の仕事に対するニーズはますます高まることが予想されます。その割に社会的に供給されるこの資格職の人数はきわめて限定的であることから、需給のバランスから考えますと、リハビリに関連する職種の中でも優遇されそうなのが言語聴覚士といえそうです。資格取得意向者が増えないのは不思議ですが、ある意味で穴場的な国家資格となっていることは間違いありません。

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