1. トップページ > 
  2. 言語聴覚士の仕事内容

言語聴覚士の仕事内容

言語聴覚士は、話をしたり聴いたりするといったコミュニケーションに問題のある人や、食事をすることに障害を抱えている人に適切なリハビリテーションを起きない、自立を支援したり社会復帰を支援するのが主な仕事の内容となります。 ただし、その対象となる患者や症状は高齢者から子供に至るまで実に多岐にわたっており、仕事の内容も患者さんの置かれた状況によってかなり異なるものとなります。

たとえば言葉を発することができなくなるということひとつとってみても、脳卒中などを起因として言葉を思い出せなくなってしまう失語症や、脳機能の障害により唇や舌の筋肉が動かしにくくなり、ろれつが回らなくなる運動性構音障害、先天性の障害によって発達に遅れが生じる言語発達遅帯などがあり、さらに、吃音や咽頭ガンにより音声障害に陥ってしまったといったものにも対応していくことになります。
耳が聞こえないという症状でも老人性難聴もあれば小児聴覚障害もあり、症状別にみても対象者ごとにまったく対応の異なるものとなることがわかります。さらに、食物をうまく飲み込めなくなる嚥下障害も言語聴覚士の仕事の領域に入っており、多くの知識と判断を伴うものとなっていることがわかります。

言語聴覚士の仕事はまず対象者の検査を実施し、それを評価することで練習方法のプログラム開発を行い、練習を実施していくというのがひとつの典型的な業務対応プロセスとなります。対象となる患者さんは高齢者から子供まで幅広くなりますので、まずは問診を行い、患者さんが抱えている状況をしっかり把握することになります。ご本人がうまくしゃべることができなくてもその状況を粒さに判断することで障害の度合いを的確に把握することが重要となります。さらに専門の医師による診断結果やカルテ、医療機関であらかじめ行われた検査結果などの情報を総合して治療方針を決定することになります。
対象となる患者の抱えている状況は10人10色となりますので、かならず個々の対象者に最適化したプランを立てることが求められることになるのです。

話す、聴く、食べるといったこれらの人間の行為は、体の機能に障害があること以上に日常生活に欠くことのできない、いわば人間が生きていく上で必要不可欠なものとなりますので、言語聴覚士の仕事は責任重大となるのです。

言語聴覚士の仕事の場合、その内容から基本的に夜勤は設定されておらず、休みを含めた就業時間が医療機関の中ではかなり規則的であることなども手伝って女性に人気の職種となっていることがわかります。さらに産前・産後休暇・育児休暇の活用、託児所を併設している施設も多い点などから結婚後も長く仕事を続けている女性の言語聴覚士が多いのが最近の状況です。日本言語聴覚士協会が発表しているデータによりますと、年齢的には30代がもっとも多く、続いて20代が続くという非常に若い世代の職種となっています。また男女比率は女性が8割近くを占めており、非常に女性に人気の職種であることが理解できます。資格自体は男女ともにとれる状況ですから女性専用の資格というわけではありませんが、こうした傾向があることがわかります。

言語聴覚士の勤務先としては、医療機関が7割強を占めており最も多くなっています。また老人ホームや特養施設が8.7%、福祉施設が7.8%、養成校が2.2%、学校教育機関が1.8%、研究教育機関が1.2%などとなっており、かなり幅広い勤務先へと広がりを見せている状況にあります。

勤務の現状からいえば、まだまだ医療機関が多く、脳梗塞後に言葉がでてこなくなる失語症や計算ができなくなる失算症などに対応した訓練やガンなどで声帯を切除した人などの発音訓練などが多い状況となっていますが、小児領域での発達障害やアスペルガー障害、自閉症といった難しいコミュニケーション障害にも対応することになるため、どこに勤務するかで求められる知見や能力は大きく異なるものとなってくるのです。

近年では病気の治療よりも高齢者に対応した分野で食べたり飲み込んだりする、えん下機能の回復に大きな力を発揮する言語聴覚士が増えています。具体的な訓練方法としては、口腔や舌の筋力をつけることや、喉奥に冷刺激を与えることにより唾を飲み込んだり、ゼリーなどを食べてえん下能力を確認することから、食べ物を食べる力を回復させるといった訓練も言語聴覚士が中心になって行うようになっているのです。高齢化社会の進展がさらに加速すればこうした領域の仕事もますます増加していくことが期待されることになります。

人を相手にして進めていく仕事ですからコミュニケーション力を高めることが常に求められますし、子供から高齢者までうまく意思の疎通を進めていくことが重要となりますが、しっかりとした信頼関係が築ければ非常にやりがいのある仕事となることは間違いない状況で、リハビリ系の中でも注目されはじめている職種となってきているのです。

コンサルタントに希望を伝え、好条件求人や公開されていない求人を紹介してもらう方はこちら コンサルタントに相談する
PAGE TOP