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作業療法士の資格・国家試験

作業療法士になるには、年に一回2月末に実施される国家試験を受験し合格することが必要になります

■試験科目および試験方法 一般の受験者は筆記試験を受けることで合否判定を受けますが、重度視力障害者(両眼の矯正視力の和が0.04以下又は両眼による視野が10度以内で、かつ、両眼による視野について視能率による損失率が95%以上の者)については、実地問題については行われず、点字、試験問題の読み上げ又はその併用による受験が認められています。弱視者(良い方の矯正視力が0.15以下又は両眼による視野について視能率による損失率が90%以上の者)については弱視用試験による受験が認められています。

筆記試験の科目は一般問題および実地問題に関して以下の科目で行われます。

・一般問題
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法について

・実地問題
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法について

■試験実施地について
筆記試験は北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県及び沖縄県の各地、また口述試験及び実技試験は東京都のみで行われますので、該当地域に居住していない場合には十分に準備をして試験を受けることが重要になります。

■受験資格
厚生労働省が開設しているサイトによれば以下のような条件を満たしている必要があるとされています。

・学校教育法(昭和22年法律第26号)第90条第1項の規定により大学に入学することができる者(法第12条第1号の規定により文部科学大臣の指定した学校が大学である場合において、当該大学が学校教育法第90条第2項の規定により当該大学に入学させた者又は法附則第6項の規定により学校教育法第90条第1項の規定により大学に入学することができる者とみなされる者を含む。)で、文部科学省令・厚生労働省令で定める基準に適合する者として、文部科学大臣が指定した学校又は都道府県知事が指定した作業療法士養成施設において、3年以上作業療法士として必要な知識及び技能を修得したもの(平成28年3月18日(金曜日)までに修業し、又は卒業する見込みの者を含む。)

・外国の作業療法に関する学校若しくは養成施設を卒業し、又は外国で作業療法士の免許に相当する免許を得た者で、厚生労働大臣が(1)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認定したもの

・法の施行の際(昭和40年8月28日)現に文部大臣又は厚生大臣が指定した学校又は施設において、作業療法士となるのに必要な知識及び技能を修業中の者であって、法施行後に当該学校又は施設を卒業したもの

つまり、国が指定した大学およびリハビリ専門学校において所定の授業をすべて終了することによりはじめて受験資格が与えられることになるのです。したがって作業療法士になるためには、しっかりと準備をして進路もこうした目的をもっともクリアしやすい学校を選択していくことが無駄のない進学となります。3年ないし4年という履修期間が定められていますから、高校卒業時に作業療法士になるというしっかりとした目標をたてて進路決定をしていけば、確実に目標に近づいていくことができるようになるのです。最近では高校卒業時にどんな仕事に就くかを決定するという人は少なくなっていますが、こうした国家試験を受けてプロとしてやっていくためには、しっかりとして自己目標のプランをもつことがとても大切になるのです。

■合格者数、資格取得者数について

作業療法士試験の受験者数と合格者数・合格率推移

受験者 合格者 合格率
平成13 2,477人 2,347人 94.8
平成14 2,854人 2,587人 90.6
平成15 3,205人 2,937人 91.6
平成16 3,469人 3,313人 97.5
平成17 3,893人 3,442人 88.4
平成18 4,571人 4,185人 91.6
平成19 5,131人 4,400人 85.8
平成20 5,783人 4,257人 73.6
平成21 6,675人 5,405人 81
平成22 6,459人 5,316人 82.2
平成23 5,824人 4,183人 71.1
平成24 5,821人 4,637人 79.7
平成25 5,285人 4,084人 77.3
平成26 5,474人 4,740人 86.6

※厚生労働省データによる

作業療法士は、とかく理学療法士を比較されがちですが、直近の累積的な理学療法士資格取得者数が11万人強であるのに対して作業療法士の国家資格取得者数は7万人で大きな開きがではじめています。理学療法士の国家試験受験者数は年々増加傾向にあり毎年1万2千人弱が受験していますが、作業療法士のほうは年間ほぼ5千人程度が受験しておりその差は開き始めています。
また作業療法士だけが精神障害領域のリハビリに従事できることから、人数が少ない割りにカバーする領域が広くなる傾向が強まってきており、今後は作業療法士に対するニーズが安定的に高まる傾向が見られています。

作業療法士の国家試験合格率は86.6%であり、直近では理学療法士の合格率よりも高くなってはいますが、合格者数が少ないこともあって、理学療法士よりはニーズが多くなる傾向が強まっています。
作業療法士の受験者が理学療法士よりも少ない理由は明確にはなっていませんが、理学療法士よりもさらに守備範囲の広い作業療法士は資格取得が難しくなる傾向があることも事実のようです。作業療法士を目指すべきなのか理学療法士を目指すべきかについてはそれぞれの職種の違いというものをしっかり理解した上で判断することがお勧めとなりますし、実際に就業している先輩のコメントなども現場に実際にいる人間の発言ですから大いに参考にすることができます。

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