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作業療法士のやりがい

作業療法士が受け持つリハビリに関する仕事というのは、我々が医療現場の外側から想像する以上にその具体的な成果の出にくいものになっているのが実情です。作業のプログラムを細かく作っても患者さんや対象者さんが想定どおりにそれに応じてしっかりとこなしていくことができないことは実によくあることとなりますし、当初の想定ほどの進捗がはかられず成果も見出せないといったことは日常的に起きることといえます。また理学療法士と違って、精神面の領域でのリハビリを受け持つことも多くなりますから、ますます効果が短期間に現れないことも多く。自分自身で自らの成果を疑問視してしまうことすらあるのです。

しかし優秀で継続的に作業療法士を続けている人たちは、それほど大きなことではなく日常的に少しでも進歩があったことや患者さんと意思の疎通がとれたこと、患者さんのモチベーションが変わってきたといったほんの少しの変化についてやりがいや達成感を感じるようになっているのです。これはこの職種に共通するものであり、患者さん、対象者さんの視点で少しでも変化が訪れたことはすべて成果として率直に喜ぶ作業療法士が多いことを示しています。
そのぐらい、すべての進歩や成果を自分のこととして喜べる人が作業療法士として活躍できるひとになっていることを示唆しているのです。

作業療法士の仕事の世界には、事務的にこうした仕事をこなしていては絶対に味わうことのできない達成感といったものがしっかり存在していることがわかります。また、リハビリだけではなく、相談に訪れてくる人たちの話を聞いてあげるところから共感を構築していくことができたときにも大きなやりがいや満足感といったものを感じることができるようです。患者さんだけではなく、家族も患者さん以上に絶望感や夢の喪失感といったものを感じていることが多いわけですが、そんな話を丁寧に聞いてあげて、励ますことでモチベーションや考え方に変化がでてきたとき作業療法士は強い満足感とやりがいを感じることができるのです。

リハビリという物理的な作業における達成感よりも共感や意思の疎通、小さな進歩といった日常的な変化の部分に多くの作業療法士がやりがいを感じているというのは非常にこの仕事の本質を現しているといえるものです。
多くの作業療法士は休日でも時間を割いて研修に参加したりネットで情報を集めたり、自分の趣味の範囲を広げたりすることで療法士の仕事につなげられるよう努力をしているまじめな人が非常に多くなっています。

一時的な瞬発力を求めるのではなく、永続的に力をだせる引き出しを増やす努力をしてい人が多いのもこの仕事の特徴といえそうです。こうして見てきますと、作業療法士に向いているタイプというものが存在していることを強く感じさせられます。それはとにかく短絡的に成果を求めすぎず、かなり腰を据えて対象となる相手とじっくり向き合うことのできる人。そして相手の少しの変化でも進歩として自分のことのように喜ぶことのできるタイプということになります。心の充足感といったものを大切にしているのが作業療法士の世界といえるのです。

作業療法士はその教育段階でかなり広範な専門領域の勉強をこなして来ており、資格試験をパスしているわけですから一定以上の知見をしっかりと保有しているタイプとなります。しかし、患者さんやリハビリの対象者となる人たちとどのように接することで信頼を得ていくか、また共感を作り出していくかといったことについてはほとんどすべての作業療法士が日々悩みながら、その答えを見つけようとして努力していることがわかります。こうした対人能力の向上という努力は、とにかく日々新しく考えていくしか、その答えを見出すことはできないのです。 それをしっかり自覚した上で、常に前に進もうとして努力しているのが現場で働く作業療法士の姿なのです。

この職種は、じっくりを腰を据えて取り組んでいく人に適格なものといえます。飽きっぽい人や短時間に成果を求めたがる人ではなかなか勤まらない仕事であることはどうやら間違いのないもののようです。自分が作業療法士の試験に合格したあと、こうした我慢強い仕事を継続していかれるかどうかをよく考えて、この仕事を選択してみてください。そのぐらい向き不向きのある地道な仕事となっているのです。
興味深いのは、こうした職種についている人たちの離職率は決して高くはないということです。多くの作業療法士が自らの天職と位置づけてじっくりこの仕事に取り組んでいるところは、非常に感銘を受けますし、その覚悟のレベルの高さというものにあらためて驚かされるところです。新たにこの仕事を選ぼうとする人たちも当然のことながらそれだけの覚悟をもって臨んで貰いたいものです。それだけの思い入れにしっかりと応えてくれるやりがいといったものを感じることができる仕事が作業療法士なのです。

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