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理学療法士に求められる力

理学療法士は、身体機能に障害が生じる主な原因を十分に理解するとともに、そのリハビリや治療法を知見をもとに設定していくことが重要な仕事になりますがたとえ原因が同じでも患者さんの症状や障害の度合はすべて異なるものになりますから、あくまで患者さんにあわせた最適な治療を心がけなくてはなりません。そのためにもっとも重要となるのは患者さんとのコミュニケーションなのです。

ひとりひとりの基礎体力や体の特徴、性格や病状、それによる症状の差などについて細かく気を配り、ベストの治療法やプログラムを考えて実行することがきわめて重要になるのです。患者さんによっては、事前に想定したプログラムを様々な理由からそのままこなしていくことのできない人も多く見られるようになります。しかしそんな時こそ患者さんと向き合い、コミュニケーションをとることで臨機応変にプログラムを変更したり調整したりする判断力が求められるのです。リハビリテーションに対する高い専門知識を有していることは絶対必要となりますが、あくまでそれを実行するのは患者さん自身ですから、しっかり患者さんと向き合うことで調整をはかって最適化する器量が求めれれることなるのです。

患者さんの物理的な体の状況もさることながら、もっとも気を使わなくてはならないのが心の状態です。これまで健常者だった人が急に病気や事故で大きな障害を抱えるようになると、体よりもまず心に大きな傷を負うことになり、精神的な回復がはかれれていないケースも多くなってくるのです。そんな時に無理をしてリハビリをはじめても決していい結果を得ることはできないのです。まずは患者さんとの意思の疎通をはかるところからコミュニケーションを積み上げていく努力といったものが必要になるのです。とくに、事故による障害であると、体の一部をいきなり失ってしまうといったきわめて重大な問題に直面してしまったり、立つことができない、自分の力では歩くことができないといった絶望的な状況に陥ることもあるのです。

こうした状況下ではただ単に無理強いをしてもリハビリには効果がでないことになります。まずは心の喪失感を取り除いてあげ、しっかり向き合ってコミュニケーションがとれる環境を作り出してあげるところからケアを始める必要があるのです。これは理学療法士の仕事の中ではまっとも大きな力を発揮すべき局面となるのです。意思の疎通がとれてから徐々に患者さんがリハビリの必要性を理解し、納得したうえで自発的に取り組んでいくという気持ちにさせられるかどうかがまさに理学療法士の力となるのです。そのためには患者さんから絶対の信頼を得ることが必要ですし、単なる療法士という立場を超えて精神的な支えになってあげることができてはじめて意思の疎通といったものが発揮されるようになるのです。

さらに、理学療法士は患者さんだけでなく、その家族とのコミュニケーションにより相互理解をしていくという役割も果たさなくてはならないのです。患者さんが大きな障害をもってしまった時、ご本人が一番ショックなのは当然ですが、家族のショックも想像以上に大きなものになってしまいます。特に大きな障害を負ってしまって患者さんの場合、ご本人よりも家族が大きく悲観してしまい、患者さんとまともに向き合えなくなるといった重大な局面に遭遇してしまうこともあるのです。リハビリを適切に行っていくためには患者さんのみならず、その家族の方を励まし、前向きな気持ちにさせることで理解と協力が得られなくては何の意味もなくなることさえあるのです。そのためには病院内の医師や看護師などとも連携をしたきめ細かい対応をしていくことが求められることになります。

どんなに人体やリハビリテーション医学に卓越した知識をもっていても、結局最後にはどれだけ患者さんに真摯に向き合い、コミュニケーションが取れる存在になるかが大きなポイントとなるのです。まさに人と向き合い、繋がっていくのが理学療法士の大きな仕事の一部となっていくのです。
そのためには細かい視点で対人能力を高める努力をしていくことが必要ですし、本当に人の痛みを相手の視点で感じられるようになる力が必要になってくるのです。医療の世界では、ある意味医師よりもさらに難しいパートを受け持つ責任者となるのが理学療法士となるのです。対象者の人生を変えてあげられるかどうかの大きな分かれ目に理学療法士の働きがかかっていることになるといえます。患者さんによっては、自分よりも年上の人に寄り添わなくてはならなくなるケースもあるわけですから対人能力を高めるといっても大変な努力や試行錯誤が伴うことになります。それでも諦めずにしっかりと向き合っていける意思の強さといったものがこの仕事には求められることになるのです。むずかしい仕事だけに、達成感もひとしおというのが理学療法士の日常となります。

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